二〇一二年に「花と雨」五十首で角川短歌賞を受賞した作者の第一歌集である。傘をさす一瞬ひとはうつむいて雪にあかるき街へいでゆく 非常に抽象的な歌だ。そしてそこに、藪内の資質がよく現れている。「ひと」とは誰なのか。親密な人物か他人か、男性か女性…
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